軌跡
音楽、研究、そして権力の形をめぐる道筋
パブ・サンは、物心ついた頃からベースを弾いてきた。彼の地面には、 リハーサル、セッション、アレンジ、舞台の企て、そして命令とは 別の仕方で集団を支えるものへの執着がある。
音楽と並行して、数学と人工知能を学び、その後は大手コンピュータ メーカー数社で、AI開発とITインフラ案件に携わる R&D エンジニアとして働いてきた。そうした側面は権威の装飾として ここに置かれているのではない。技術が人間に代わって見て、 矯正し、調整しようとするとき、人間はどうなるのかという、 もっと具体的な問いへとつながっている。
その同じ糸は、パブ・サンが手がけるサイト、ツール、芸術実験にも 通っている。とりわけ ziklab.org において。『沈黙のプロトコル』では、その問いがより政治的で、 より地上的な場所へ移る。機械はもはや魅惑や脅威であるだけでなく、 権力の生息環境そのものになる。